松下村塾の教えと会津藩の什の教えから学ぶビジネスのヒント

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大河ドラマ『花燃ゆ』で描かれる松下村塾

そして、昨年放送された大河ドラマ『八重の桜』

この2つのドラマに出てくる、『松下村塾の教え』と

『什の教え』は非常に対照的です。

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もちろん、どちらが正しいとかではなく両方とも

ビジネスにも役立つ教えなので、そのあたりの記事に

まとめて起きます。

吉田松陰の教えと会津藩の什の教え

吉田松陰の松下村塾では、特定のカリキュラムにそった

時間割というものはなく、また教科書もありませんでした。

教科書ではなく、そろぞれの塾生に合わせて松陰が書物を

選んで上げていました。

塾生が集まった時に議論の場が持たれ、お互いに自分の意見を

言い合っていたようです。

議論の方法として、

会読・・・読んだ本を元に、塾生同士で議論する方法

対読・・・塾生同士が一対一で、書物を音読し内容を話あう方法

一方的に学ぶのではなく、討論をメインとした教育が行われていたのです。

会津藩校日新館では、『什の教え』をした教育がされていました。

『什の教え』

一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言を言ふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

特に、一番最初に来るのが年長者の教えに逆らってはいけないという

教えがきており、藩主に絶対服従の当時の時代背景を考えると

会津藩だけでなく、同様の教育が多くの藩でされていたと思います。

そして、会津藩では藩主や上役の指示をしっかりと聞き

実践できる教育がなされていたと言えます。

これは、孔子の言葉が両者の違いをわかりやすく教えてくれていたと思います。

『子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。』

(学んでも考え(実践)なくては身につく事はなく、考え(実践)だけで学びがなければあやうい)

松下村塾の教えは、『考え』(志・実践)に基づいた学問をしていると言えます。

一方で、会津藩校日新館では、『学び』に重点が置かれていたと言えます。

吉田松陰の教えと共通する部分ある薩摩の教え!

倒幕勢力の一端を握った薩摩藩にも、『薩摩の教え』なるものがあります。

一、何かに挑戦し、成功した人

二、何かに挑戦し、失敗した人

三、自分では挑戦していないが、挑戦する人を手助けした人

四、何もしない人

五、何もしないが、他人の批判だけをする人

薩摩の教えは、挑戦する事の大切さを説いているのですが、

松下村塾の教えにも通じる所がある教えだと思います。

ビジネスではどんな教えもバランスが大切

松下村塾の教え・会津藩の什の教え・薩摩の教え

それぞれが、ビジネスをする上で大切な事を教えてくれています。

そして、もっとも大切なのがそれぞれの教えのバランスをとる事

先日も、ある協会のセミナーに参加した後の懇親会での出来事でした。

協会理事の方が、セミナー講師に懇親会の席で

セミナーの進め方に関してアドバイスしていたのですが・・・

そのセミナー講師は、一向に聞こうとしませんでした。

孔子の言う、『思いて学ばざれば則ち殆し』の状態だったんだと思います。

自分の考えだけで、他の人から学ぼうとしない姿勢では

いつまでも、成長がありません。

一方で、自分の夢実現に向けて書籍やセミナー等で一生懸命『学ん』でいても

自分で『考え』て計画を作り、実践しなかければ・・・

いつまでも自分の夢をかなえる事はできません。

考える力と学ぶ力のバランスが大切です。

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