NHKの大河ドラマ、「真田丸」が1月10日から放送が開始します。
毎年、大河ドラマに合わせて名所・旧跡を巡るのが好きなので
今回は、「真田丸」をより楽しみために視聴率の予想と
高い視聴率を維持するためのポイントを予想してみたいと思います。
「真田丸」以前の初回大河ドラマの視聴率は?
2016年1月から始まる、真田丸の過去5作から視聴率を
予想してみたいと思います。
■初回視聴率
放送年 | タイトル | 初回視聴率 |
2015年 | 花燃ゆ | 16.7% |
2014年 | 軍師官兵衛 | 18.9% |
2013年 | 八重の桜 | 21.4% |
2012年 | 平清盛 | 17.3% |
2011年 | 江 | 17.8% |
■最終視聴率
放送年 | タイトル | 最終視聴率 |
2015年 | 花燃ゆ | 12.4% |
2014年 | 軍師官兵衛 | 17.6% |
2013年 | 八重の桜 | 16.6% |
2012年 | 平清盛 | 9.5% |
2011年 | 江 | 19.1% |
■平均視聴率
放送年 | タイトル | 平均視聴率 |
2015年 | 花燃ゆ | 12.0% |
2014年 | 軍師官兵衛 | 15.8% |
2013年 | 八重の桜 | 14.6% |
2012年 | 平清盛 | 12.0% |
2011年 | 江 | 17.8% |
視聴率に関しては、主人公や時代背景なども影響してくると
思います。
八重の桜の場合は、当初違う主人公を取り上げる予定だった
のを変更して、復興支援のため福島県にゆかりのある人物が
取り上げられたと言われています。
そう考えると、過去5作の中で最も視聴率が高いのは
復興応援的な要素があった事に加え、地元福島の視聴率は
30%を超えていたようなので、地元の応援も影響していたと考えます。
戦国時代をテーマにした大河ドラマの軍師官兵衛が19%近い
視聴率を切ろうしている事に加え、主演を演じる堺雅人さんも
演技力のある俳優ですので・・・
真田丸第一話の視聴率は、
20%前後
と予想します。
逆に、NHKでも「花燃ゆ」が初回の視聴率が低迷している事を
受けて、手堅く視聴率を狙える配役と戦国時代を選んだと
いえると思います。
真田丸が高い視聴率を維持する3つのポイント
真田丸が高い視聴率を維持していくためにどんなポイントが
あるのかも考えてみました。
ヒントになったのは、「八重の桜」の視聴率です。
実は、視聴率が低迷した「花燃ゆ」と「八重の桜」です。
この2つの大河ドラマには3つの共通点があります。
- 主人公が女性
- 主人公がほぼ無名
- 明治維新を生きた
「江」に関しては、無名で女性という条件は同じですが
戦国時代に生きた人で、おなじみの武将も多数登場して
いた分視聴率を取りやすかったと見ています。
「花燃ゆ」と「八重の桜」は共通点が多かったにも関わらず
視聴率では明暗をわけました。
けっして、「八重の桜」が視聴率が良かったとは思おいませんが、
大きく差が開いたのは、撮影場所への配慮やバックアップ体制に
あったと考えています。
ドラマで描かれるだろうと早合点した防府市は、観光PR事業に市の財源から3億円以上を拠出。駅前のビルに1億2000万円をかけてドラマ館を設けた。
しかし、最終回は2人が群馬を去るシーンで終了。防府での歩みは本編終了後の歴史解説で触れられただけだった。ドラマ館は来年1月11日で閉館するが、来場者は目標の30万人をはるかに下回る約5万4000人。防府市の担当者は「群馬では『群馬編が史実と違う』という不満も出たようだが、全50話のうち10話も舞台になってうらやましい」と話す。
参考URL
NHKと地方自治体の連携は実際には難しいと思うのですが、
ドラマ構成もゆかりのある自治体にどれだけ配慮して構成する事で
応援・バックアップが受けられるでしょうし、視聴率の伸びも
期待出来ると思うのですが、「花燃ゆ」ではその部分が弱かったように感じます。
「八重の桜」前半の舞台である、福島県会津若松市の人口は13万人弱
八重の桜ドラマ館の入場者数は、60万人を超えています。
真田丸でも、大河ドラマ館が視聴率に与える影響は大きいと考えています。
つぎに、大河ドラマのテーマ性です。
2015年後半に驚異的な視聴率を記録した「下町ロケット」
初回視聴率は16.1%で、均視聴率は18.5%でした。
民放ドラマや小説のドラマ化などの違いはありますが、
平均視聴率が、初回視聴率より伸びているのは
中小企業が、大企業に挑む姿勢に対して多くの共感が
得られたからだと考えています。
真田丸に、見方を変えれば真田家という中小企業が
大名という大企業に挑戦するストーリーと言えます。
共感が得られる演出がどれだけ出来るか?
それが、真田丸の視聴率の鍵になると思います。
真田丸が視聴率を維持するための2つのポイントをまとめると
■真田丸が舞台の地域との連携
■真田幸村の人生から統一されたテーマ性
この2つです。
真田丸を見ながら、どんな形でこの2つが演出されるのか
楽しみにしています。