一生懸命の意味と由来は?実は武田信玄の名言ではなかった!

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名言の意味が間違って伝わる事は、
多々あるのですが・・・

名言を言った人が間違って
伝わっているケースもあります。

今回はそんな名言の一つである

一生懸命

についてまとめてみました!

今回は武田信玄が残したと言われる
一生懸命の意味や由来に加えて、
一生懸命にまつわるエピソードもをご紹介します。

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武田信玄の名言ではなかった一生懸命

武田信玄の名言!一生懸命の画像

武田信玄が残したといわれる
一生懸命の名言の全文がこちら

一生懸命だと知恵が出る。
中途半端だと愚痴が出る。
いい加減だと言い訳が出る。

知恵やアイディアが出ないのは、
一生懸命 になれていないから!

これだけを読むと、確かに・・・
と読み流してしまいますが

  • 中途半端な場合
  • いい加減な場合

と対比して書かれているので、
一生懸命になる事の大切さが、
浮き彫りになっています。

武田信玄の名言として知られるか
「一生懸命」の名言ですが、
実は武田信玄が言ったものではなかったのです!

一生懸命の由来と意味とは?

一生懸命の意味と由来は?

一般的に知られている漢字

「一生懸命」

は江戸時代に広まったと
言われているのですがそれ以前は、

『一所懸命』

という表記が使われていたと言います。

これには、一生懸命の意味として

主君から与えられた領地(=1ヶ所)を
懸命に守る。

という意味が込められているのですが、
武田信玄が生きていた戦国時代では、
領地が安定せずに奪いあったり、
上下が入れ替わる下克上の時代でした。

その点を考えてみると、
やはり武田信玄の名言ではなさそうです。

ネット上で情報収集していると、
このページを写し間違えたのでは?
という書き込みをみつけました!

参考URL:平成十三年度 名 言 の 小 径

そして、本来の出典は、

正範語録

に記載があり、
全文がこちらになります。

実力の差は努力の差、
実績の差は責任感の差、
人格の差は苦労の差、
判断力の差は情報の差、
真剣だと知恵が出る、
中途半端だと愚痴が出る、
いい加減だと言い訳ばかり、
本気でするから大抵のことはできる、
本気でするから何でも面白い、
本気でしているから誰かが助けてくれる。

この前後の文章が省かれて、
真剣⇒一生懸命
に変化したようです。

「一所懸命」の由来である
「一所懸命」を考えると、

領地には自分の家族はもちろん
生活の基板全てがある所です。

領地=土地

という意味だけでなく、自分にとって

『大切なもの全て』

という意味が込められていると、
個人的には考えています。

そのため、平和な江戸時代になり、
領地を失う心配がなくなったために、
使われる漢字も

一所⇒一生

に変化したんだと考えています。

一生を広げて解釈すれば、

一所⇒一生=大切なもの

になります。
今考えると人がどんな時に
一生懸命になるのかが見えてくると思います。

一生懸命に関するエピソードと3つのポイント

以前読んだ書籍に面白エピソード載っていました。

クラスで成績1位をとり続けた
女の子の意外な理由です。

ある小学校で、成績がずっと一番の子がいました。

その子は家が裕福ではなかったために、
塾に通うことができませんでした。

そのため授業中はだれよりも集中し、学校が
終わったらすぐに言えに帰っていきました。

その子の担任は、彼女が成績の良いのは
家に帰って一生懸命勉強しているからだ
と思っていました。

ある日その子が放課後、どうしても
わからないことがあると聞いてきた時に、
友達と遊ぶ時間も削って、なぜそんなに
一生懸命勉強するのかをその子に聞くと、
彼女はこう答えました。

『あのね、私、お母さんにお勉強を教えているの』

よくよく聞いてみると、その子のお母さ
んは小さい頃、家が貧しくて満足に学校
に通う事ことができなかったということ
でした。

そのため、読み書きや計算があまりできません。

その子が一生懸命勉強していたのは、
自分が良い成績を取るためではなく、
お母さんに勉強を教えるためだったのです。

卒業するまで、その子はずっと一番を保ったそうです。

感動の条件
P24ページより引用

このエピソードを知ったのは、ある
セミナーでの事でした。

その時はアウトプットする事の大切さを教える
エピソードという意味で紹介されていたのですが、
人がどんな時に一所懸命になれるのかを教えてくれています。

名言から自分の現状を知る

一生懸命に関する名言は、
自分が今どんな現状・状態にあるのかを
再確認する意味でも役立ちます。

一生懸命だと知恵が出る。
中途半端だと愚痴が出る。
いい加減だと言い訳が出る。

この名言を逆に考えると、

  • 愚痴ばかり言っている時は、
    気持ちが中途半端になっている
  • 言い訳ばかりしている時は、
    いい加減に取り組んでいる

という事です。

もちろん、
人間誰しも愚痴を言いたく なる時や、
言い訳をしてしまう事はあると思います。

でも、愚痴や言い訳をしてしまった時は、
自分が今一生懸命になれていない事を素直に

受け入れる事がが大切

です。

一生懸命になれていないと自覚する事で、
自分の原点を見直す事が出来て、
出発点を確認するチャンスになるからです!!

そして確認する時は、
3つのポイントから一生懸命にやるための
理由を考えてみるといいでしょう!

  1. 誰のために
  2. 何のために
  3. なぜ自分が

この3つの要素を
考えてみれば自分が進むべきが見えてくるはずです!

誰のために、
が明確になっていれば、
その人の事を思いながら、
頑張れるはずです!

勉強でも仕事でも
『誰のために』と いう事は、
漠然と考えていても、
明確に なっている人は少ないのではないでしょうか?

人は自分のためよりも
自分以外の為に一番頑張れるものだと思っています。

何のためには、
行動の理由です。

先ほどの女の子は、
お母さんに勉強を教えるという
明確な理由があったからこそ、
塾に行かなくても学校の勉強を
しっかり吸収できていたんだと思います。

自分のためであったとしても
将来の夢に対して勉強が必要な理由があれば、
一生懸命になれるはずです。

なぜ自分が、
という部分では今から学校にいくのが
難しいお母さんに対して、
娘である自分しか勉強を教える人は
いな!いと思ったからではないでしょうか?

自分しかいないと思った時に、
人は 相手に対して本当に一生懸命になれると思います。

この女の子にとっては、
大切だったのは自分の将来に
向けての勉強ではなく、
お母さんだったんでしょう!

そして、そのお母さんの役に立つ事が、
なによりも大切だったから懸命に勉強していたでしょうね!

一生懸命を職場や家庭で引き出すシンプルな方法

職場であれば、
後輩・部下が出来て、
教える機会はあると思います。

また家庭であれば、
子供が生まれ成長する過程で、
教える機会が出来ます

そんな時に聞き役にまわってみてはどうでしょうか?

女の子が、
後輩・部下や子供だとすれば あなたが、
お母さん役になるわけです。

一生懸命に勉強したり、
仕事をするにしても、
相手のとの関係性が大切です。

聞き役になるという事は、
関係性の構築にも役立ちます。

また、仕事や勉強の中で学んだ事を
話す相手がいれば、 日々の生活の中から
何かしら発見したり学ぼうと、
一生懸命になるはずです。

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一生懸命の意味まとめ

ここまで、
一生懸命の意味や出典を
ご紹介してきました。

一生懸命さを引き出す方法として、

「聞き役」

にまわる事の大切さも書きました。

自分も人に教える機会があるのですが、
自分ばかり話してしまい、
「聞く」事が抜けてしまう場合があります。

この記事を読み返しながら、
相手の一生懸命さを引き出すポイントを
忘れないようにします!

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